クイック攻撃の試合での使い方 | バレーボールが上達する方法
クイック攻撃を身につけたら実際にバレーボールの試合で使ってみましょう。
それぞれのクイックの特徴と、バレーボールの試合での使い方を説明します。
1. クイック攻撃の種類
クイックの種類には4つあり、それぞれAクイック・Bクイック・Cクイック・Dクイックと呼ばれます。
これらの区別はアタックを打つ位置とセッターの距離、そしてセッターの向いている方向の組み合わせで決まります。
Aクイックはセッターの向いている方向で、すぐ斜め上でアタックを打つものです。
セッター・アタッカーともにお互いが見えるので合わせやすく、クイックの基本となります。
Bクイックはセッターの向いている方向で、2,3メートル離れたところでアタックを打ちます。
セッター・アタッカーともにお互いが見えますが、距離があるためタイミングを合わせないと自滅して相手のポイントになってしまいます。
特にセッターはアタッカーが飛んだ位置を確認してボールを上げることが重要です。
Cクイックはセッターの向いている方向とは逆で、すぐ斜め上でアタックを打つものです。
セッターからはアタッカーを見ることができないため、普段から練習していないと、難しいクイックです。
Dクイックはセッターの向いている方向とは逆で、2,3メートル離れたところでアタックを打ちます。
セッターからはアタッカーが見えず、またアンテナまで伸ばしたトスが必要です。
最も難しいクイックです。
2.実際の試合でクイックを使う
普通にアタックを打つ場合、最大3枚のブロックが付きます。
そして普通のブロックであれば、3枚付くとスパイクで決めて点を取ることは非常に難しくなります。
ブロックをする側にとっては、セッターが上げるトスがゆっくりであればあるほど、軌道やアタッカーの位置で誰がスパイクを打つのか推測できてしまいます。
そのため、ブロックの準備ができないほど素早くアタックを打つのがクイック攻撃です。
もちろん、相手の守備を混乱させることが目的なので、さらに囮が飛んだりすればさらに相手のブロックを分散させることができます。
クイックは、相手とのタイミングをずらして素早くボールを敵陣に押し込むことが重要なので、アタックは大きく振りかぶるよりも動作をコンパクトに行うことに気をつけましょう。
もちろん、試合が進めば、相手はクイックは使っても、Aクイックしかないな、とか、クイックが打てるのは1人だけだな、と思われてしまうと守備を強化されてしまいます。
多くの選手が多種なクイックを身につけるとバレーボールで強いチームになることは言うまでもありません。